今回液タブでは無く板タブを買った経緯
今まで私が使っていたのが液タブ「Cintiq 13HD DTK-1301」です。
その前に使っていて、一番愛用していたのが板タブの「Intuos3」です。とても大好きなペンタブでした。
ただせっかく意を決して買った液タブは、私的にはちょっと使いにくかった。
かといって高かったし物が悪いわけでは無いのでそれなりに使っていたのですが、置き場所も取る上にケーブルもごチャットしていてとても邪魔でここ数年位はほぼ触っていませんでした。
最近になってまた絵を描きたくなって引っ張り出したのですが、やはり使い辛く今回板タブの購入を検討した次第です。
今回買った機種と今まで使っていたペンタブの比較
本当は以前更にもう一個小さいサイズのWacomタブレット(たぶんWacom Favoの二世代目かな?)も持っていましたが、さすがに性能差があり過ぎるのと情報が少ないので掲載していません。
でも初めて使ったペンタブなので感動した記憶がうっすら残っています(笑)
Intuos3 | Cintiq 13HD | Wacom Intuos Pro | |
---|---|---|---|
型番 | PTZ-630 | DTK-1301 | PTH-660 |
種類 | ペンタブレット | 液晶ペンタブレット | ペンタブレット |
サイズ | Medium | – | Medium |
発売日 | 2004年 | 2015年 | 2017年 |
外寸 | 345×261.5×13 mm | 375×248×14 mm | 338×219×8 mm |
重量 | 約1.0kg | 約1.2kg | 約0.7kg |
読み取り可能範囲 | 203.2×152.4 mm | 293.8×165.2 mm | 224×148 mm |
筆圧レベル | 1024レベル | 2048レベル | 8192レベル |
傾き検出レベル | ±60レベル | ±60レベル | ±60レベル |
読取分解能 | 0.005mm | 0.005mm | 0.005 mm |
インターフェース | USB | HDMIポートおよびUSBポート | USB 2.0 ワイヤレス接続 |
エクスプレスキー | ファンクションキー×8 トラックパッド×2 | ファンクションキー×4 リングキー | エクスプレスキー×8 リングキー |
付属品 | Intuos3 グリップペン 標準芯×3 ストローク芯×1 フェルト芯×1 Intuos3 マウス ペンスタンド 説明書 ドライバCD-ROM アプリケーションガイド / DVD-ROM | 電子ペン スタンド 専用接続ケーブル ACアダプタ 電源プラグ ペンスタンド クリーニングクロス ペンケース(替え芯、芯抜き、カラーペンリング) クイックスタートガイド ドライバCD-ROM | Wacom Pro Pen 2(消しゴム付き筆圧ペン) ペンスタンド(替え芯(標準芯6本、フェルト芯4本)付属) USBケーブル(USB Type-C – USB) クイックスタートガイド |
コメント | 今ではびっくりするぐらい説明書が詳しく書いてある。 付属品が多い。 ペンが使いやすくて好きだった。 | 液タブなので画面に直接ペンで描くタイプ。 付属品がとても多い。 板タブに慣れていたせいか、手が邪魔で使いにくいと感じた。 | 私の過去ペンタブ達と比べて大きく変わったのは筆圧レベル。 逆にそれ以外は数値上は余り変化が無いですが、Intuos3と比べたら恐らくそれぞれの精度とかは上がっているはず。 |
- 筆圧レベルとは?
-
ペン先及びテールスイッチに伝わる力加減による強弱の違いを、どのくらい反映できるかの数値。高い数値の方が性能が良い。
- 読取分解能とは?
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ペンの細かい動きを読み取る機能で、どこまで細かく検知できるかを表す数値。数値が小さい方が高性能。
- 傾き検出レベルとは?
-
ペンの傾きを検知するレベルです。筆圧だけでなく傾きによっても太さや濃淡が変化する機能。
- エクスプレスキー
-
デバイスに搭載されたカスタマイズ可能なボタンのこと。物理的に押せるので慣れれば手元を見なくても使えるので便利。
なんで新型じゃなくて旧型を滑り込みで買ったのか?

今回丁度購入を検討したタイミングでWacom intuos Proが新しくなるという情報をゲットしました。
普通に考えたら新型を買いたいところですが私はあえての旧( ノД`)シクシク…
理由は簡単です。
値段高過ぎ!!(´;ω;`)ウゥゥ
もともとWacomペンタブは他メーカーと比べて高価なイメージがありましたが、そのペンタブシリーズの中で最も高額だったProシリーズが更に高くなってしまったのです。
もしかしたら他社ペンタブではできない程の超進化を遂げているかもしれませんが、そうだとしても現行機種から1.5倍も価格が上がってるよ・・・
ライバルメーカーのXPpenのほぼ同スペック機種と比べたら10倍だよ!キビシイよ・・・さすがに悩みます。
Wacom Intuos Pro(2025モデル) | XPpen Deco 01 V2 | |
---|---|---|
読み取り可能範囲 | 263 × 148mm | 10″ × 6.25″ |
筆圧レベル | 8192レベル | 8192レベル |
傾き検出レベル | ±60レベル | 60° |
価格 | (現在の販売価格)60,000円位 | (現在の販売価格)6,000円位 |
※XPpenの読み取り可能範囲は公式ページの表記にしていますが単位が良くわかりません。
ずっとWacomを使用してきたのでWacom製が欲しかったのですが、とはいえ下位モデルは「傾き検知」が無いので選択肢に入れられない。

Intuos3も液タブ13HDも傾き検知があったので今更ないもの買うのはちょっと厳しい
正直ギリギリまでXPpenと迷ったけど「今ならまだ2017年版が買える!」と思って今回購入しました。
ちなみに旧タイプが手に入らない場合も考えて、お試しでXPpenの最小サイズのペンタブは買っちゃってた。使い勝手は悪くなかったです。
Intuos Proの旧タイプの購入が間に合ったから、そちらは余り使わないかもしれないけどそっちも別記事にレビューしています。


早速「Wacom Intuos Pro(2017)」の箱を開封
外箱から撮影です。アーティスティックなすっきりした箱ですね。



ちょっと暗かったので画像の彩度は調整しています


箱を開けるとマトリョーシカのように中からほぼ同じサイズの箱が出てきます。
がっつり二重包装、さすが高級ペンタブです。


外箱の丸い部分の絵と同じですね。正直比較しないと同じ箱に見えます。
並べないとあんまり違いが分からないくらい同じような箱です。
でもこちらはカパッと上にフタが開くタイプです。ちょっと楽しいです。


手前のところは丸いマジックテープが付いていてくっつくようになっています。
パカパカあかないのでいいですね。
箱の内容物
実際はこの上にビニールに入った本体が乗っていました。


ケーブルと本体はすでに使ってるので取り出した状態ですが、他のものはもう一回同じようにハメています。
全体的にすっきりしていて何がどこにあるのか一目でわかる無駄がない梱包でした。
本体や付属品
- 本体
- ケーブル
- ペン(芯1本付き)
- ペン立て(芯抜き+替え芯収納)
- 替え芯(標準芯×6、フェルト芯×4)
- 説明書
本体、ケーブル
一回使用しているのでケーブルもそのままついていますが、こちらが本体とケーブルです。


ケーブルはしっかりとハマるんですが、ちょっと接続部が硬く感じるので余り頻繁に抜き差しはしたくないかなと思いました。
入力可能箇所がちょんちょんで囲ってあるだけで、全体的にフラットな造りです。
ショートカット部分も程よい大きさかなと思います。



以前使っていたペンタブのIntuos3は真ん中に入力箇所があって、そこだけ分かれた作りだったからはみ出すと枠にちょっと引っかかるのが惜しかったのでこれは良い変化
以前使ってた液タブ「Cintiq 13HD」との比較
並べてみるとそれ程差が無いようにも見えますが、液晶モニタなので厚みと重さは数値でみるより違いを感じます。
左がIntuos Proで、右がCintiq 13HDです。


こんな感じで乗せるとモニターの部分(縁含む)にすっぽりと収まるサイズ感でした。


替え芯、ペン立て(芯抜き+替え芯収納)
ペン立ては以前のシリーズにもありましたが、こちらは「ペン立て+芯抜き+替え芯収納」の三役を担っています。
裏側には芯の抜き方と芯を指す穴があります。


こちらの表面の部分をくるっと回すとパカッとフタが外れて開きます。


何と言うことでしょう!替え芯がこんなにたくさん!!(*‘ω‘ *)ステキ
ちゃんと説明読んでなかったから最初「替え芯一本も無いんか・・・」と勝手に落胆して買う準備してたんだけど、ちゃんと入ってたね、ごめんねWacomさん!



ペン立て、芯抜き、替え芯収納が一個にまとまっているので芯を変える時に、芯抜き探したり替え芯探したりしなくて済むのがいいね!
更に芯は二種類入っていました。
以前のシリーズでは基本的にフェルト芯を愛用していたのですが、今回のは実際使うと結構標準芯でもいいような感じです。



この辺は実際に暫く使って検討します
ペン
なんか埃っぽいの付いてますが、間違いなくまだ使用して一週間程度のペンです。
言い訳させてください。
ペンのグリップ部分は見ての通り滑り止めと握り心地の為ゴムっぽい素材です(握りやすくて良いです)
その為写真ようにきれいにしようと拭いたらかえって埃が付くのです・・・付いたのです・・・涙


こちらがペン立てに立てたところです。
黒っぽいと埃が見えなくていいですね!


見た感じはあまり今までのペンと違いは感じなかったです。
前述したように握る部分は今までのペン同様握る部分がゴムっぽい素材なので握った感じがソフトで良いです。ツルツル滑ることも無いので軽い力で安定して握れます。
太さも丁度よいです。
以前使ってた液タブ「Cintiq 13HD」との比較
ペンに関しては双子のようにとっても似ています。


もしかしたらカラーリングハマるんじゃないかと思うぐらい大きさも似てる。
発売時期も近いので余り変化していないのかも?
ペン先については写真が拡大し過ぎてだいぶ滲んじゃっていますが、全く違います。
上がCintiq 13HDで、下がIntuos Proです。


Cintiq 13HDはペンケースが付いているのでそこも違いますね。


接続方法(有線接続)
USBを指すと電源ランプが光るので、これで接続自体は完了です。
ドライバをインストールする
同封物にインストール用のメディアなどは付属していないので公式サイトからダウンロードしてインストールします。
製品名を選びOSを選択して検索を押すと対象ページに遷移するので注意事項など確認の上最新版をダウンロードします。
今回は下記のように選択しました。
製品名:Wacom Intuos Pro 2017 PTH-660」
OS:Windows 11
Bluetooth接続(ワイヤレス接続)
普段PCで使用するのと、充電を気にするのが面倒なので基本的に有線での使用を想定していますが、せっかくなので試してみました。
最初説明書の「タブレットのホームボタンを押す」というのが「?」でしたが、どうやらホイールの真ん中の丸いボタンのことのようです。
ちょっとだけ使いたい時にいちいちUSBを接続しなくても電源入れればすぐに使える(充電あれば)のが思いのほか便利だなと思いました。
Bluetooth接続方法


一番上の項目です。


探してます状態になっていれば大丈夫です。
押していると右側のランプが青色に変わります。
あと押しっぱなしってちょっと力入れ過ぎちゃうので、壊れないようにほどほどに優しくやってあげてください。
名前忘れてしまいました・・・
描き心地や使用感
ペンの使いやすさは?
書き心地はさすがにスムーズで違和感なし。
液タブからの移行ですがもともとペンタブで描いていた時期があったせいか、画面を見ないで描くことに慣れているので久しぶりだけど違和感や書きにくさは感じません。



むしろ手が邪魔にならなくなって書きやすいかも
更にこちらはツルツルし過ぎずとても描きやすい。液タブにもスベスベしないフィルム付けて、フェルトの軸を使っていたけどどうにもしっくりこなかったので、なんか久しぶりにちょっとテンションが上がります。
筆圧感知、解像度、傾き検知など性能面は?
試し書きした感じ文字はもちろん問題なしです。スムーズに手書きのように書けます。
筆圧も筆や鉛筆ブラシなど色々使ってみましたが問題なさそうです。
傾きについては正直できているのかわからないですが、描いていて違和感なく今のところは思ったように線画描けていると思います。



使いこなせてはいないですが、そこはこれからのお楽しみですね
お試しに描いてみる
ペイントソフトはCLIP STUDIOです。
一応ボールみたいなのとか(全然陰影になってないけど)猫っぽいイラストも描いてみたりと、気分はノリノリでした!


猫のふわっとが全然かけません。そもそもの絵的な問題もですが、今回はそれよりふわふわを書いてみたかったのですが、やっぱりまだペンの加減とかが全然つかめてないようです。
出来てないのはしょんぼりですが、伸びしろと思って前向きにがんばります!
調子に乗っていたらちょっと手が疲れてしまいましたが、楽しかったです。
ペン先の違い(通常芯、フェルト芯)
以前のペンタブだと通常芯は結構ツルツルな印象でしたが、こちらは通常芯でもそれ程ツルツルしません。
私的には程よく滑って描きやすいと思いました。
その分フェルト芯は摩擦が強くなるのでまだちょっと描きにくいと感じました。
ゆっくりと線を引いたりする場合はこちらの方が向いているかもしれません。
慣れたら使い分けるのもありなのかも?しばらくは両方で試してみたいと思います。
ペン先の減り具合
口コミなどで気になっていた「ペン先の減りが早い」という部分についてです。
まだ購入して数日しか使っていませんが(調子に乗って結構描いてみたけど)目で見てわかる程度にすり減っています。
アップにすると結構はっきりわかります。



なんかアップにするとゴミも目立つし光の加減もあってか、なんかくすんで見えてしまう


未使用の替え芯と並べて比較してみる
ちょっとぼやけていますが、替え芯と比較するとこんな感じで斜めに削れているのが分かると思います。
想像以上にヘリは早いのかなと、この部分に関しては口コミ通りでちょっと残念です。


後はどの程度の減りまで使用できるかというのもあると思うので、今後使ってみてという感じですね。
ちなみに私は多分そこまで筆圧は強くありません(筆圧設定で少し柔らかめに変更したくらいです)
実際に使ってみた感想
総合点では個人的に92点くらいです。
-8点の部分はペンの減りが早いところです。今後の使用状況でペンの減り具合によってはもうちょっと下がる可能性もあります。
あとは価格も他社ペンタブと比べるとどうしても高く感じてしまいます。性能面で大きく差を感じられる技術が私に無いせいもあるかもしれないけども。
今後自分の技術力が上がれば評価も変わるかな?どうかなぁ・・・
まとめ
今回滑り込みで旧型(2017年版)の「Wacom Intuos Pro Medium」を購入した感想でした。
他社ペンタブと比較するとこれでもお高いですが、使ってみて満足しているので買って良かったと思っています。
ペンの減りが早いのだけはちょっと心配ですが。
あとはどのくらい持ってくれるか、できたら今までの機種同様5年以上、可能なら10年位は使いたいです。
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